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私は宅建士試験と賃貸不動産経営管理士試験も受けたのですが、
思いのほか宅建士試験が手を抜けない試験だったため時間を取られ、
かつ、仕事が忙しくなるという連携コンボが発生したため、
海事代理士試験の口述試験の対策に十分な時間を割けませんでした。
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ビジ法2級(6月)→海事筆記(8月)→宅建士試験(10月)→賃貸不動産経営管理士試験(11月)→海事口述(12月)
特に、賃貸不動産経営管理士試験と海事口述は2週間しか離れていないので、
賃貸不動産経営管理士試験と海事口述は併行して勉強する必要があります。
仕事が忙しくなってきてしまったので、結局、宅建士試験の直前期も海事口述の勉強を併行していました。
併行して進めておいたこともあり、なんとか8割方仕上がった状態で海事口述へ臨むことができました。
国土交通省とその近辺
海事代理士試験の口述試験は東京都にある国土交通省で実施されます。
地方から来られる方は前泊して、東京駅から地下鉄で霞が関駅に行くと思います。
(私もそうでした)
地方の人間にとっては東京駅や地下鉄は迷路っぷりがカオス過ぎて、
国土交通省へたどり着くのも一苦労です。
霞が関駅で下車したら、ひたすら構内地図と案内板を探して、
A3aかA2の出口を目指していきます。
A3aとA2出口&外観
A2の出口を出て、左手に見える建物が試験会場の合同庁舎2号館です。
ちなみにA3aからも行けるように思いますですが、
私はこちらからは入りませんでした。
入館時の手続き
正面?入口(A2出口から少しまっすぐ進んで左手に見える入口)から入って、
まず、入館証をもらう手続きをします。
海事代理士試験のために来たと伝えてフルネームを伝え、
受験票(←身分証の代わりになるみたいです)を見せると、
入館証がもらえます。
電車の定期券をタッチするみたいに入館証を
ゲートのセンサーにタッチすると、ゲートが開きます。
国土交通省の中は、案内表示が非常に少ないので、
わからなかったら職員らしき人を見つけて聞いてみるほうが早いです。
私は5分くらい迷いました。
迷う可能性もあるので、早めに会場入りしておく方が良いですね。
受付&会場入り!
私の受験年度は1Fの国土交通省共用会議室でした。
庁舎1Fにあるドトール(だったかな?)を背に進むと細長い通路があり、
そこを進んでいくと控室がありました。
で、控室に入って受付をすると、自分の名前と生年月日が書かれた書面と、
会場の配置図等が書かれた書面を渡されます。
自分の名前と生年月日が合っているかを確認して、
その紙は署名して受付官へ返却します。
この記載通りに合格証が出るようですね。
控室に時間割や、どの科目からスタートするかが書かれている紙が
壁に掲示されているので、さっさと確認を済ませて開始を待ちます。
30分~1時間前には受付を済ませるようにとのことですが、
早すぎても問題ないので、早いところ受付だけでも済ませてしまった方が良いです。
紅茶をすすって待つのもありです。
15分前になると名前が呼ばれ、廊下に並べられた椅子に座ります。
最初に回答する科目によって、座る椅子が決まっています。
座っていると簡単な説明ののちに、試験会場入りするように言われます。
試験会場に入ったら、まず荷物置き場に荷物を置き、
最初に回答する科目のテーブルに行きます。
試験官へ受験番号と名前を告げて、受験票を提示し、
その後着席します。
試験時間は1科目3分で、私のときは各科目5題ずつでした。
私は船舶職員法から始まったのですが、
座って「本日はよろしくお願いします」と言っている途中で、
試験監督員から開始の合図が出されてしまい、
気持ちを切り替える前に試験がスタートしてしまいました。
となりのテーブルとは結構距離があるのですが、
となりの声が結構な音量で聞こえてきて、
目の前の担当官が何を言っているかが聞き取りづらかったですね。
気持ちを切り替える前にスタートしたのと、
となりの音声が気になってしまったのもあり、
普段緊張しない私ですが若干うろたえてしまいました。
最初の問題は答えられましたが、若干声が上ずっていました。
船舶職員法は何とか全問答えられ、おそらく満点(10点)だと思います。
どれくらい時間が残っているかがわからず即座に答えを返していたので、
時間が大分余り、終了のベルがチーンとなるまで1分近くあったように思います。
次に船舶安全法に移りました。
船舶安全法は過去問とはちょっと違う聞かれ方をして戸惑った問題がありました。
定期検査に関する問題(たしか、定期検査はどのような場合に
実施するものですか?といった感じ…)だったのですが、
航行させようとするときに最初に受検すると答えたところ、
他には?と聞かれ、最初に「5年毎」と答えたのですが、
担当官から「全て5年という回答で良いですか?」と聞き返されました。
それに対し、「5年のものを想定して答えてしまったが、
5年ではないものもある。指定された期間毎に実施されるものです。」と答えました。
船舶検査証書を絡めて説明すればよかったのですが、
この試験は時間制限が厳しいので、どうしても焦ってしまうんですよね。
残り時間が何分残っているかを見れないので、特に…。
ただ、担当官の反応から察するに、この答えでも良しとしてもらえたかもしれません。
この問題以外は正答していると思います。8~9点でしょうか。
次が船員法でした。
船員法は新問が1問含まれていて、それは全く答えられませんでした。
「船員法が準用している労働基準法の規定を用語や罰則以外で
2つ答えてください」といったような問題だったと思います。
それ以外は答えられたと思うのですが、もう1問若干正答しているか怪しいものがありました。
答えられなかった問題でうんうん唸っていたら終了のベルが鳴りました。
6~8点といったところかと思います。
最後が船舶法でした。
船舶法はオーソドックスな過去問からの出題で、
おそらく全て正答だと思います。10点ですかね。
信号付字周りだったり、船舶登記/登録に関する流れの説明だったりと、
過去問を勉強していれば取りやすいものだったと思います。
終わったあとに帰ってよいとは言われませんが、試験室から出たら試験終了・解散です。
試験時間は椅子の移動も含めて15分程度ですが、結構疲れました。
どんな問題が出たかを正確に憶えていませんし、
答え合わせもしていませんが、35点前後は取れていると思います。
合っていると思ったけど間違っているものが4点分くらあったとしても、
それでも合格ライン(40点中24点)よりは大分上なので大丈夫でしょう。
12/22の合否発表を待ちたいと思います。
さいごに
受けてみて身をもってわかったのですが、
口述試験は落とすための試験ではないと思いました。
海事代理士として最低限の知識を有していることを確かめるための試験という
位置づけのようにおもいます。
船舶安全法の定期検査の問題でもそうでしたが、、
試験官も落とそうとして問うてくる感じではなく、
点数が付かない答えのときは(違うんじゃないですか?という
ニュアンスを込めて)聞き返してくださることがあります。
これは私だけでなく、他の受験者さんのブログ記事を見ても同様でした。
年によっては新問が多くて難しいこともありますが、
それでも過去問を抜けなく取れるように勉強していけば
合格ラインにはいきます。
ただ、落とすための試験ではなくとも、しっかり準備していかないと
普通に不合格を食らいますので、かなりの努力は必要です。
覚悟を決めて暗記に勤しみましょう。
海事代理士試験は決して難しい試験ではありませんが、かなり大変な試験でした。
感覚的には宅建士を2回くらい受けるレベルで疲弊します。
受けるならやりきる覚悟をもって臨むべき試験ですね。
私は海事代理士登録するつもりなので、
試験終了後に登録免許料分の収入印紙を郵便局で購入しました。
なお、職印は筆記試験合格前に作成済みだったりします。