この記事は海事代理士のまかろんろん@DTMが執筆しています。
★プロフィール★
新米海事代理士として警戒船講習に続いて勉強したいと思っていた
海洋散骨アドバイザー検定ですが、
なかなか仕事が忙しくタイミングが合いませんでした。
こちらもCHECK
-
新米海事代理士が警戒船講習受けてきた!
この記事は海事代理士のまかろんろん@DTMが執筆しています。 ★プロフィール★ 新米海事代理士としていくつか勉強しておきたいな~と思うものがありまして、 その一つが警戒船講習です。 地域によって開催時 ...
続きを見る
今年は数回実施されるようなので、タイミングを見て受験しました。
検定の難易度や注意点も含め、レポしちゃいます!
1.検定の概要
一般社団法人 日本海洋散骨協会が実施している民間の検定で、
海洋散骨を希望される方に、
一般的なアドバイスを行えるようになることを目的とした検定です。
【公式】一般社団法人日本海洋散骨協会
海洋散骨に関する歴史や現状、各種規制や注意すべき点、ご希望される方に対してどのようなアドバイスをすべきかを広く学ぶことができます。
ご希望される方に海洋散骨の注意点も含めて最適なアドバイスをするとともに、
実際に請け負う協会員の事業者へ繋ぐアドバイザーを要請するための検定です。
私は行政書士試験や銀行業務検定の相続アドバイザー2級検定等で
相続に関して学んできましたので、
海事代理士としても相続に近い業務を扱いたいと思っていました。
なので、海事代理士試験を受験しているときから、
この検定は気になっていました。
2.必要な勉強時間
検定受験を申し込むと専用テキストが送られてきますので、
検定前までによく読んでおくというのが、
この検定での勉強方法になります。
120~130ページくらいの読み物ですが、
本を読むスピードは個人差がありますので、
3~5時間くらいが必要な勉強時間ではないかと思います。
なお、次の検定の項に詳しく書きますが、ノー勉で受験すると
受からないと思いますので、最低でもテキストは一周しておくべきです。
私は興味をもって読んだのと、これまで勉強してきた知識もあったので、
一周もすれば知識がスッと頭に入ってきましたが、
そうではない方はテキストを2周くらいしておいて、
「おおよそあそこにあのことが書かれていたな~」ということが
頭に入った状態で検定を受けた方が安心だと思います。
3.検定
協会のHPに要綱が書かれていますが、
受験料は税込み11,000円(テキスト等込み)で、試験時間は40分で50問を解き、
75点以上の得点を上げると合格です。
認定海洋散骨アドバイザー検定試験|一般社団法人日本海洋散骨協会
(HPの要綱に試験時間が30分と書かれていますが、40分の間違いですね)
各設問の得点は公表されていませんが、全50問ですので、
1問2点の可能性が高そうです。
所謂IBT方式で、自宅のPCやスマートフォンで受験します。
カメラによる試験監督員の監視はありません。
とはいっても、専用テキスト以外は閲覧禁止ですので、注意事項は守りましょう。
検定の問題ですが、検定中にテキストを確認可能であって、
出題もテキストの範囲内とはいえ、事前にテキストを読んでおかないと、
その場で50問調べていたのでは時間が足らず全然間に合わないと思います。
検定では、海事法規における注意点も含め出題されますし、
正答に見える×の設問もあったりするので、ノー勉で行った方は
時間が足らなくなって落ちるんじゃないかなと思いました。
そもそも、この検定は勉強するためのものであって、独占業務もありません。
その知識を必要としている方が受けると思うので、
釈迦に説法だとは思いますが…。
私も新米とはいえ海事代理士なので、海事法規はノー勉でもパスできますが、
復習も兼ねてそこも含めて勉強しましたよ。
4.感想
いや~、勉強になりましたね。
各方面の専門家が手分けをしてテキストを執筆していて、
それぞれの分野でどういったことに留意すべきかを短期間で習得できるので、
この分野の学習を考えている方には価値があると思います。
短期間で習得できるように、テキストには難しいことは書かれておらず、
アドバイスをするうえで必要な情報がコンパクトにまとめられているんです。
海事法規であれば、海事代理士試験の勉強のように体系的に積み重ねれば
より深く理解はできますが、海事代理士や海技免状を受ける方以外には
そこまでの知識は不要ですよね。
そういうところはテキストからは省かれていますので、
とても学習効率が良いです。
これらの知識を自分で調べたら数十時間では済まないでしょうし、
ここまでの理解にも辿りつかないんじゃないかな~と思います。
なお、この検定ですが、以前は講習会とセットになっていたんですよね。
この検定料だと専門家を招いて講習会を組むのは予算的に厳しいのだと
思いますが、可能ならば復活してほしいところです。