このブログでは様々な資格試験についてもお話しております。
先日、銀行業務検定主催の「年金アドバイザー4級」を
DTMブログ執筆者と受験してきました。
FPの年金の範囲といくらか被るかなー?とたかを括っていたものの、
銀行員の方向けの資格ともあり、かなり具体的な細かいところまで
出題される傾向で「4級」といえどもなかなか大変でした。。
年金の歴史とか人口の問題とか・・・計算問題も結構めんどくさかったです。。。
この年金アドバイザーは会場で行う一般試験とは別に
CBTという形式でも試験が実施されており、
今回私たちは初めてCBTで受験してきました。
そこで今回はCBTを初めて受けて感じたメリットデメリットを
紹介して行きたいと思います!
CBTと一般のどちらがいいか迷っている方、
CBT試験を受けたいけど、どんな感じなのか知りたいという方に
参考にしていただけると幸いです!
CBTとは・・・
CBTとは「Computer Based Testing(コンピュータ ベースド テスティング)」の略称で、コンピュータを使った試験方式のことです。
CBTの多くが1年間を通じて好きな日時で受験できる上、試験会場となるテストセンターも47都道府県のすべての県に国内最大300ヶ所以上の会場※があり、従来の紙試験に比べると受験者の利便性や公平性は飛躍的に向上します。
※CBTソリューションズ社より引用
つまり、日時場所問わず、PC上でいつでも受けることができる資格試験
(もちろん通常の資格試験と同様の価値がある)なのです!
資格試験というものは、年1から数回決められた日時に
決められた会場で受験するというのが鉄板だったのですが
PC1台あればいつでもどこでも受験することができる時代になったんですねー!
CBT受検のメリット
自分の都合の良い日程・場所・時間を指定できる
前日入りなどの必要がない
受験会場が遠い、試験開始が早く、始発で出ても間に合わないかも・・・
朝もゆっくり出発したい・・・などの理由で試験前日に
お金を出してホテルに止まったりする方もいらっしゃいます。
会場・日時を自分で指定することができるため、こういった追加費用や
時間の捻出必要がなく、コスパ・タイパの面でも優れています!
朝型・夜型で本領発揮しやすい
資格試験の日曜早朝9時からというものも多く、
夜型の方にはやや実力が発揮しきれないのでは?と思います。
CBTの場合、開始時間をある程度自由に決めることができるので
朝型の方はそのまま午前中に、夜型の方は午後からーなんていう
組み方をすることで、より本領発揮できること間違いなしです!
学校・仕事帰りに受験することも可能
前述のように、受験時間を好きな時間に指定できますので
通学路・通勤途中の会場を指定して、学校の帰り、仕事の帰りに
受けて帰ることも可能です。
会場タイプの資格試験は日曜に設定されていることが多いのですが
CBT会場は大抵平日も解放されています。
平日の隙間時間を有効活用できるのがいいですよね!
土日はゆっくりしたいという方にも特にお勧めです!
よく知っている地元で受けられる安心感
試験によっては会場が非常に少なく、
隣県に行かなくてはならないということもあります。
会場も遠く、普段使い慣れていない交通機関を使うことになると
それだけで疲れちゃいますよね。。戦う前から戦意喪失・・・
CBTの場合、は会場によっては歩きや自転車でも行けちゃいます。
いつもの自分のペースのまま試験に臨めるのは大きいです!
持ち物が少なくて済む
CBTの場合、会場よりも持ち物が少なくて済みます。
時計・電卓はPC備え付けのものを使用できますので、
忘れてしまったり持っていくのが重くて嫌・・・以外にも
電池切れなどの余計な心配もしなくて良いので楽です!
紙に記入するものもほぼないので、筆記用具も最低限のものでOK!
試験開始・終了までがスムーズ
会場受験の場合、他の受験生も多くいる関係で、
受付から用紙配布、内容説明など相当早くから
集合しないといけないことが多いです。
CBTの場合は、個人単位で考えられているため集合も割とゆったり、
終わった後も結果を確認してすぐに帰路につけるため
タイパの面でも優れています!
マークシートと違いずれる心配がない
CBT画面は一つの問題とその答えを入力する用の一つの
回答欄が同じ画面に表示され、それを動かして答えて行きます。
会場タイプの問題用紙・解答用紙が完全に分離しているタイプと違い、
1問につき1問分の回答記入欄しかないため、マークシートのような
回答のズレが発生しないというのも魅力の一つです。
マークシートだと最後の見直しにも時間がかかりますし、
本当に大丈夫か結構心配になるんですよね。
試験結果がすぐに出る
CBTの場合、問題ラストに「採点する」ボタンがあり、そこをクリックすることで
即時に結果が出てきます。合格か不合格か絶妙な結果だった方は
合格発表までモヤモヤが残るんですが、そういった要らぬ心配がないのも
CBTの良いところですね!
CBT受検のデメリット
試験問題が持ち帰れない
会場試験と違い、問題を見るのも回答するのも全てPC上で完結します。
そのため、資格試験でお馴染みの「紙の問題用紙」を持ち帰ることができません。
紙面の問題用紙って形に残るものです。
CBTの場合、後々こんなこともあったなーと
思い返したり、思い出の品として取っておくことができません。
現物の問題用紙を残しておきたい!という方にはCBTはお勧めできません。
試験内容によりメモ紙が足りなくなる恐れも
問題を解く過程にメモすることが資格試験では当然かと思います。
私が今回受験したCBT会場ではA4の用紙1枚しか配布されませんでした。
かろうじて計算するような問題は少なかったので、これでも十分でしたが
難易度が高い資格試験の場合、メモ紙が足りなくなるおそれがあります。
(会場によってはもっと少なかったりするかもです)また、試験途中で
メモ紙をもらうことができるのかは不明ですので心配な場合、開始前に
試験監督に確認することをお勧めします。
あと地味に不便だったのが、省きたい選択肢にメモができないこと。
紙の場合、4が正解かな?と思った場合、1・2・3に斜線なり引けたのですが
それができないのはちょっと面倒でした。
PC備え付けの電卓が使いづらい
CBT対応の資格の中には
計算問題が含まれる資格もたくさんあります。
この場合、基本的にリアル電卓は持ち込み不可で
原則、PC備え付けの電卓を使うことになります。
PCで電卓を使ったことがある方はわかると思うのですが、
めちゃめちゃうち打ちづらいんですよー
誤タップも起こりやすい・中には%がないものも含まれていたりと
リアル電卓と比較し、かなりハンデがあると思っておいた方が良いです。
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直前学習はできないと思った方が良い
CBT会場は席に着いたらすぐ説明があり、即開始といった感じなので、
会場試験のように、自習室があったり自席での直前学習ができません。
会場に到着してすぐに開始しても差し支えないよう、しっかり頭に入れておく必要があります。
防音にムラがある会場もある
ホテルや大学を貸し切る会場試験と異なり、CBTは一般のパソコン教室などで
行われることが多く、立地によっては車の走行音などの騒音が気になるかもしれません。
ただ、備え付けのヘッドホンが常備されている教室もあります。
CBT会場予約時にはそういったものが使用できそうかどうか、
周辺環境がどんな感じかなどの確認もできると良いでしょう。
ちなみに、私たちが受験した会場には他の受講者も何人かいましたが、
CBT専用の日だったようで、それぞれいろんなCBTで受験されていました。
常に私語が聞こえてくるという環境ではなかったので、
そこは大丈夫かと思います。
合格しても達成感は味わいにくい
CBTはタイパに優れているというメリットがありますが、
逆に言うと全てにおいてあっけない、という印象でした。
ワンクリックで合格か不合格かもわかりますし、合格証書は
帰宅後、自宅のプリンターで印刷する場合もあります。
ドキドキしながら会場へ向かい、試験用紙が配られ・・・のような
資格試験の醍醐味的なものはほぼ味わえませんので、合格しても実感に欠けたり、
達成感などが感じづらいのが難点です。
まとめ
以上、CBT試験を受けて分かったメリットデメリットのお話でした!
こんな方におすすめ!
- 土日が基本的に忙しいと言う方
- 遠い会場で受けたくない・とにかく時短したい!と言う方
- どんな形でもいいから早く資格取得したいと言う方
こんな方にはおすすめしません!
- 公式の問題用紙・賞状を手元に残しておきたいと言う方
- 問題用紙にメモできないと不安という方
- 資格試験を受けてきた!と言う実感を味わいたいと言う方
こんな感じの印象です。
CBTはとにかく資格試験に対しての自由度が増すというのが
一番のメリットですが、一方で資格試験ならではの良さが消えてしまうのが
デメリットですね。
高校・大学の合格発表で掲示板に張り出した番号を見に行きたい!
みたいな方は絶対会場受験がお勧めです。
CBTが導入されている有名資格に簿記・英検などがあります。
難関と呼ばれる8士業などは今後も会場オンリーで実地されていくとは思いますが、
民間・今まで長くCBTという選択肢がある資格に関しては
今後完全CBT化していく資格試験もあるかもしれません。
CBTにやや抵抗があるという方も今後のために
今のうちに一度はCBTを体験しておくと安心できると思います!
私も今後色々な資格試験を受けることになると思いますが、
会場・CBTとでうまく使い分けていこうと思っています!